2023年の吉祥寺.pmの振り返り

吉祥寺.pm、2023年の振り返りです。

kichijojipm.connpass.com

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今年は、毎年通り、年4回ペースの開催ができました。

しかし、今年の最大のできごとは2019年を最後に開催できていなかった吉祥寺でのオフライン開催が復活したことです。とはいえ、オンラインで日本全国からの参加、という形態も定着してきたことから、オンライン2回、オフライン2回を交互に開催する形態としてみました。

オンラインで参加するようになった方が吉祥寺まで来て頂いてオフライン参加する、というパターンも有り、これはこれで開催スタイルとして有効だと分かったのも大きな収穫でした。

オフライン開催は、本当に「あの頃の勉強会が帰ってきた感が有って、主催者ながら感動してしまいました。


しかし、変わらないことの価値もあれば、変わることの価値もあります。イベントも常に世間の状況に合わせてアップデートしていく必要があります。

そのため、直前の技術書典で購入した『技術カンファレンスのマスターガイド』を読みながら、改めて吉祥寺.pmの運営について振り返りをして色々と改善すべきことを考えていました。

techbookfest.org

(『技術カンファレンスのマスターガイド』、マジでカンファレンス、勉強会を運営する人には必須の1冊なんですけど、今から入手する方法がないのがちょっと残念。改版などを契機に再販されることを祈りましょう)


吉祥寺.pmはほぼ最初の開催時に、今の開催スタイルが完成しています。募集サイトがatndからconnpassに変わった以外、特に運営上の変化点は有りません。

  • 運営費用は参加者のカンパで賄える程度に抑える

    • オフライン開催時は安価に借りられる公共の会議室か、無料で貸していただける企業会議室の利用
    • オフライン開催時はZoom利用
    • ライブ配信や、アーカイブ配信など、追加の機材や、後日の編集などが必要なことは行わない
    • 金銭のやりとりが発生するスポンサーは付けない(会議室の提供などはある)
  • 運営の負荷を最小限に抑える

    • 登壇は、すべて先着順とし、選考などは行わない
    • 一般参加も原則先着順
    • 事前の参加費徴収は行わず、当日、イベント終了後のカンパのみとする
    • 事件/事故が起きたら、イベントは即中止(幸い、一度も発生していない)
  • テーマは設定するが、そのテーマに縛られた発表とはしない

  • 運営は、事前にスライドの内容はチェックしない
  • 当日の進行は、運営(つまり自分)の頭の中のタイムチャートに従って進行し、緩やかに微調整を行う(最後はだいたい辻褄が合う)

しかし例えば、武蔵野公会堂の会議室での開催にも少し限界を感じていて、単純にスクリーンが小さく、後ろの方の席からだと全然見えない、といった問題を感じています。

参加者の平均年齢も少しずつ上がってきて、見えづらい、というのは一つのハードルではないか?オンラインなら問題にならなかったことが久しぶりのオフライン開催で問題だと感じるようになりました。

また、懇親会が会場近くの居酒屋になってしまうのも、お酒が飲めないとか、飲み会が苦手、みたいな人にとっては交流の場がまったく無い状態で帰路につくことになり、運営としても話す機会が無く、少し寂しい気持ちがあります。

そのほか、オンライン・オフライン共に質問が少ない、オンラインはリアクションが分かりづらい、といった問題点にも気づいてきました。


なんとなく始まった吉祥寺.pmですが、来年で10周年を迎えます。このままいつまで続くは分かりませんが、参加した人が「面白かった」と記憶に残るイベントであり続けて欲しい、「こんなことが聞けるとは思わなかった」という想像を超えたイベントであって欲しい、という思いは変わりません。

同じ運営でいつまで続くかも分かりませんが、大きなカンファレンスは完全にオフラインに帰ってきましたが、こじんまりとした個人主催の勉強会はまだ完全にオフラインに帰ってきていないな、という思いもあります。

以前のように、個人のテンションや、熱意に支えられて定例だったり、一回限りだったりの色々な勉強会がいろいろな場所で開催されて、「あー面白そうなイベントが多すぎる!」と悩む日々が帰ってきてほしいな、と思っていて、そのためにも「こんな勉強会がずっと続いているんだぞ」という一つの例として挙げられるように、吉祥寺.pmは続いていきます。

引き続き2024年の吉祥寺.pmにご期待ください!